忍者ブログ
ぽわ*わ
TOV非公式二次創作ブログサイト。ジュディスとユーリばっかり。
Admin / Write
2024/05/03 (Fri) 23:08
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2009/10/31 (Sat) 05:28



賑やかな集団が去ってしばらくしたころ
コンコンとユーリの部屋の扉がなった。
ドアを開けると、するりと滑り込んできたジャック・オ・ランタン。

「Trick or Treat」

なんとも小生意気な顔をしたかぼちゃランプ。その持ち主も同じように
口角を持ち上げ、けれどもいやに艶っぽく、悪戯な呪文をささやいた。

「おいおい、ジュディまで参戦か?」

少々意外な人物の訪問にユーリは苦笑する。

「ふふ、ハローウィンにあまり興味はなかったのだけれど」

そう言ってジュディスは扉の向こう、階下から聞こえるはしゃぎ声に目を向ける。

「あの子たちがあんまり楽しそうだったから」

ね?と口元に人差し指を添えてほほえんだ。

「それに、あの子たちだけお菓子をもらえるなんてずるいじゃない?」

今度は悪戯っぽい笑みが向けられる。
さてはて本気か冗談か。
ついでにそれが”あなたの”お菓子の意味だとするとものすごく光栄なのだが
さすがにそれは自意識過剰というやつか。

「はは、そりゃ参ったね」

言ってほいっと左手を伸ばす。

「ほら、どーぞ」

「あら、ありがと。素直にくれるのね」

「そりゃまぁ悪戯されんのはゴメンだからな。
 それに……」

言い終わらないうちにユーリは身を乗り出して

「Trick or Treat」

ジュディスが反応を示すより早く、彼の唇は彼女のそれに重なっていた。

「オレは悪戯するほうが好きなんでな。
 ごちそーさん」

ひらひらと手を振ってユーリは扉をくぐっていった。
残された彼女はしばしの間目を瞬き

「……もう、両方もってくなんて反則じゃない」

その言葉とは裏腹に、彼女の唇は笑んでいた。

Trick or Treat

--------------------------------------------------

「ハッピーハローウィン」の続きです。
一応こっちがメイン(笑)
ものすごくユリジュディになっちゃいました。
たまにはこんなのも…いいよね!

 
PR
Comment
Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
  HOME   18  17  16  15  14  13  12  11  10  9  8 
--------------------------
忍者ブログ [PR]